今回は、
- FF13世界の成り立ちと大前提
- 本編では語られない”黙示戦争”の真実
- ファルシがルシを操る真の目的
について紹介します。
FF13はストーリーが難解といわれていますが、本記事を読むことでゲームがより分かりやすく楽しめると思います。ぜひ参考にしてみてください。
↓FF13のゲーム紹介は下記リンク先です。併せてご覧ください。
FF13 世界の成り立ち
物語の起源に、ファブラ・ノヴァ・クリスタリスと呼ばれる神話があります。要約すると、「新しいクリスタルの物語」を意味し、以下3つの点において、本タイトルの根幹に関わる非常に大切な起源です。
- 神様の存在
- ファルシの誕生の起源
- 人間の誕生の起源
次項より、神話の内容を簡単に紹介します。
原初の神と二つの世界
すべての始まりに、「ムイン」と呼ばれる原初の女神が存在していました。
そして世界は、目に見える「可視の現実世界」と、目に見えない「不可視の世界(ヴァルハラ)」という2つの存在で成り立っていました。
そして、その二つの世界を「魂」が循環することで世界の均衡が保たれていました。
ムインの息子「ブーニベルゼ」の支配
ある時ムインから息子の「ブーニベルゼ」という神が生まれました。
ブーニベルゼは母親のムインを不可視の世界「ヴァルハラ」に追いやることで、可視の現実世界を手に入れることに成功しました。
ここでひとつの問題が発生します。「ヴァルハラ」へ追いやられたムインが、二つの世界をつなぐ「扉」を閉じてしまったのです。これによって魂の循環が滞り、世界の均衡が崩れ、現実世界の崩壊が始まってしまったのです。
ブーニベルゼから誕生した3体の「ファルシ」
ムインが閉じた「扉」を再び開くため、ブーニベルゼは3体のファルシを産み出し、「扉」を見つける使命を与えました。
ファルシ・パルス

世界を無限に押し広げ、不可視世界の扉を見つける使命を与えられたファルシ。グラン=パルスを創り出した存在。パルスは、さらに多くのファルシを生み出し、世界を完成させる使命を与えました。
のちに人々から「大神」と呼ばれ崇拝される存在となりました。
ファルシ・エトロ

母親のムインに似ているという理由から、何の使命も与えられなかったファルシ。そんなエトロは自らの存在を悲しみ、血を流して消滅してしまいました。この流れ出た血から「人間」が生まれ、さらに「心」が与えられました。
消滅したエトロは、皮肉にも不可視の世界「ヴァルハラ」にたどり着くことができました。そこで母ムインに出会い、「魂の循環」について教えを授かり、ムインに変わり世界の均衡を保つ役割を与えられました。
のちに人々から「死神」と呼ばれるようになりました。
ファルシ・リンゼ

エトロに変わり生み出され、眠りについたブーニベルゼを様々な脅威から守り、不可視世界の扉を見つけたら起こす使命を与えられたファルシ。グラン=パルスの上空に「コクーン」を創り、さらにコクーンのファルシを多く生み出しました。
のちに人々から「守護神」と呼ばれるようになりました。

この3体の神は歴史上初めて誕生したファルシと言われているよ!
現実世界に多くのファルシや人間を生み出した神様たちは、どういうわけか突然、この世界から姿を消してしまうんだ!
ファルシたちからすると、「親に見捨てられた子」って感じなんだよね…
本編から数百年前の出来事「黙示戦争」
本編開始から数百年ほど前、グラン=パルスの軍勢がコクーン侵略を試みたことで発生した戦争です。聖府のファルシとルシによる応戦により、パルス側はコクーンに侵入できず撃退されました。
ファルシは戦いの詳細を大衆に明かさず、沈黙のままコクーンを防衛したため、「黙示戦争」と呼ばれています。
ファルシ同士の争い

もともとコクーンのファルシと、パルスのファルシは仲が悪く、幾度となく衝突がありました。そんな中、コクーンのファルシがパルスから資材を奪っていくことにパルス側のファルシ「ファルシ=アニマ」が激怒したことにより戦争が始まったと言われています。
ルシによる代理戦争
実際に戦争に駆り出されたのは、ファルシによりルシにされた人間です。前述したとおり、ファルシは生み出されたときに与えられた役割以外の行動をすることができません。そのため、人間をルシにし、人間同士に戦わせることで戦争を指揮していました。

コクーンの球体をよく見ると、外殻が砕けている部分があるんだけど、「黙示戦争」の時に傷ついた部分なんだ!破損が大きくて、今でも修復できてないよ。
この戦争の人的被害は意外と軽微で、ファルシと聖府に対する市民の信頼はより強まったんだね!
黙示戦争の結末
終戦の真相

戦争の終盤、コクーンを追い詰めたパルス側のルシは、魔獣「ラグナロク」を召喚したことによりコクーンを破壊し、グラン=パルス側が勝利するかに思われました。
しかし、この戦争に「女神エトロ」が介入したことにより事態が急展開を迎えました。
ラグナロクの召喚が解かれ、召喚したルシはクリスタルに変えられました。そして戦争を指揮したグラン=パルス側のファルシ「ファルシ=アニマ」も強制的に眠りにつかされることとなり、結果的にコクーン側の勝利となりました。

「エトロ」は神様の中でも特に人間に対する情が厚い女神。
ラグナロクによりコクーンが破壊され、多くの人間の命が失われることを憐れんだエトロは、「奇跡の力」により強制的に戦いを終結させたんだ!
「ラグナロク」を召喚したルシ
黙示戦争でラグナロクを召喚し、コクーンを追い詰めたルシこそ「ファング」と「ヴァニラ」の二人です。二人は女神エトロによりクリスタルに変えられ、「ファルシ=アニマ」の眠る「異跡」の中で共に数百年もの間眠りにつくこととなります。

「異跡」っていうのは、パルスで作られたものであったり、古くからパルスにあるもののことを指しているよ!ちなみに「遺跡」はもともとコクーン内にあるもの。
眠りについた後、コクーン側が傷ついた外殻を修復するためにパルスから引き揚げた建材の中に「異跡」が紛れ込んで、本編の話につながるんだ!
本編物語の大すじ
物語全体の方向性を知ることで、一見難解なシナリオ構成が深く理解できるようになります。
ここまでの予備知識をもとに、物語冒頭のストーリー構成を簡単に解説します。
パルスのルシに選ばれた少女

本編開始の数日前、コクーンの「ボーダム」という町のはずれで、ライトニングの妹セラ・ファロンはたまたま「異跡」の入り口を発見し、興味本位で内部に立ち入ってしまいました。「異跡」の奥に待ち受けていたのは、かつて黙示戦争後に数百年眠りについていたはずのファルシ=アニマでした。彼女はルシにされ、それがきっかけでライトニングたちの苦悩の戦いが始まるのです。
「異跡」に入れた理由
本来「異跡」の入り口はすべて閉ざされており、外部の人間は立ち入ることができません。セラが「異跡」に入れた理由は、内部から扉が開かれたためです。
かつてクリスタルとなり眠りについていたはずのファングとヴァニラが目覚め、外に脱出したために入り口が出現してしまいました。

ルシにされたことを姉のライトニングに打ち明けたんだけど、その時は信じてもらえなかったんだよね。
その後、使命について知ろうとして再び「異跡」に向かったところ、ファルシに捕らえられたんだよ!
「聖府のファルシ」のルシにされた少年

セラとは別に、もう一人ルシにされてしまった少年がいます。サッズ・カッツロイのひとり息子ドッジです。
「異跡」でクリスタルから目覚めたファングは記憶を失っていました。その失った記憶を取り戻すため、聖府のファルシを襲撃しようとしました。攻撃を察知したファルシは、たまたま近くに居合わせたドッジをルシに変えて防衛体制を取ろうとしたのです。

聖府のファルシが人間をルシに変えたのは、黙示戦争の時以来なんだ!
ファルシがルシを選ぶメカニズムは、聖府の人間でもいまだによくわかっていないんだよ!
黙示戦争の再現
セラをエサとしてファルシ=アニマの元へ誘われたライトニングたちはルシにされてしまいます。彼女たちに与えられた使命は、再び魔獣ラグナロクとなりコクーンと破壊すること。数百年前にヴァニラたちが成し遂げられなかった使命を、今度は主人公たちが背負うこととなります。

セラは、ライトニングたちが駆け付けたタイミングでクリスタルに変わってしまうんだ!ルシとしての使命を果たしたってことなんだけど、どんな使命だったんだろう?
ルシの力の覚醒
ルシになった人間は、ファルシから力を与えられたことで、特別な能力に目覚めます。
一つは「魔法」もう一つは「召喚獣」です。
魔法を操る力
本来人間は魔法を操る力を持っていませんが、ルシに選ばれた人間はその力を操ることができます。それはおそらく、ルシとしての使命を果たすためにファルシが与えた力です。


現在のコクーンには「AMP」と呼ばれる、重力や時空エネルギーを利用して発展させる技術があるんだ!
魔力を持たない人間でも、AMPテクノロジーを活用した機器を装備すれば、疑似的な魔法を使用することができるんだよ!
召喚獣を操る力

ルシの中には、召喚獣を操る力に目覚める者もいます。
使命に操られたルシを救うために到来すると言われていますが、現れた召喚獣は例外なくルシを攻撃します。召喚獣との戦いに勝利することで、ルシの頼もしい味方となります。
また、数百年間ルシが出現していないコクーンでは、召喚獣の真意を解き明かしようもなく、おとぎ話も同然の存在として扱われています。

召喚獣は誰でも操れるわけじゃなくて、ごく限られたルシのもとだけに現れる存在だよ!ライトニングたちはそれぞれが召喚獣の力に目覚めて、道中の大きな味方になるんだ!
逃れられない使命との戦い

グラン=パルス側のルシにされたライトニングたちは、コクーンの市民に忌み嫌われ、聖府からは指名手配として命を狙われることとなります。
生まれ育ったコクーン壊さなければいけない使命と、使命を果たさなければ自身が怪物になってしまうという葛藤に苦悩しながら、自分たちの本当にやるべきことや信じる道を見出していきます。

仮に使命を果たしたとしてもクリスタルになってしまう…
自分たちの運命に絶望して、仲間同士で衝突し合いながらも、わずかな希望を信じて立ち上がる過程がとても感動するよ!
ファルシが与えられた使命
ここまでファルシは、人間をルシとして選び、ファルシ同士の争いのために利用してきました。では、ファルシ自身が与えられた使命(役割)とは何でしょうか。
ファルシには大きく二つの使命があります。一つは冒頭でも述べた
「閉ざされた不可視の世界(ヴァルハラ)の扉を探す」こと。
そしてもう一つが、
「消えた神々を再び呼び戻す」ことです。
突如姿を消した二つの神
コクーンの神「守護神リンゼ」とグラン=パルスの神「大神パルス」はヴァルハラの門を探すためにファルシを生み出しました。その後どういうわけか、神はファルシと人間を残して現実世界から姿を消しています。
残されたファルシは消えた神を見つけ出そうとしました。しかし、最初に与えられた使命以外の行動はできません。だから人間をルシとして操ることで、自身の使命を果たそうとしたのです。

作中では、パルスのルシにとって敵であるコクーンのファルシが、不可解な行動をとる場面もあったりするんだけど、理由がちゃんと明言されないからストーリーが難解だったりするんだよね…
上記のような事前知識を持っておくと、よりストーリーが楽しめると思う!
人間を使って神を呼び戻す方法・・・それは物語終盤で判明するよ!
まとめ
今回は「ファイナルファンタジーⅩⅢ」のストーリーについて紹介しました。
- FF13は神々により創造された世界
- 世界は「可視の現実世界」と「不可視の世界(ヴァルハラ)」で成り立っている
- 二つの世界を魂が循環することで均衡が保たれている
- ”魂の循環”は「女神エトロ」により管理されている
- グラン=パルスを創造した「大神パルス」、コクーンを創造した「守護神リンゼ」
- 黙示戦争の真実
- ルシの力について
- ファルシの目的は消えた神々を呼び戻すこと
FF13はストーリーが難解といわれていますが、
本記事を読むことで物語の全体像が見えてきたと思います。
綿密に練られた物語構成は圧巻だと思います。ぜひご自身で遊んでみてください。
以上、クロスウォーカーでした。
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