今回は、
- 独特な世界観と物語のあらすじ
- 従来の戦闘を踏襲しつつ、応用された「ATバトルシステム」
- 歯ごたえのあるやり込み要素や豊富で奥深い戦闘スタイル
「ファイナルファンタジーⅩⅢ」について紹介します【※ネタバレ無し】
本作の世界観
一つの平行台地「グラン=パルス」

FF13の世界は、「グラン=パルス」とよばれる、どこまでも続く一つの大地で覆われています。
「パルス」という名の神様が造ったことから、「大いなるパルス神の地」と呼ばれ、自然豊かな環境である一方、屈強な魔獣たちが生息する過酷で荒々しい大地です。
本編時点の時系列では、文明は途絶え、人間の姿はどこにもありません。
現代の人々からは下界(パルス)と呼ばれています。

廃墟があったり橋が架かってたり、昔は人間が暮らしてたらしいんだけど、本編では完全に絶滅してるんだよね、
自然豊かで気持ちよさそうだけど、野生生物が凶暴で、中には恐竜みたいにとても大きな魔獣もいたりしてとても危険だよ!
大地に浮かぶ球体「コクーン」

「グラン=パルス」の広大な大地の遥か上空に浮かぶ大きな球体。球体の内側には多数の都市が築かれており、数千万もの多くの人間がこの中で暮らしています。広さはおおよそアメリカ全土程度です。
発達したテクノロジーと、人智を超越した存在である「ファルシ」(次項で紹介)に護られて、快適な生活を保障されています。
コクーンから下界(パルス)へ出ることは禁じられていますが、元より人々は下界を恐れているため、外へ出たいと思うこともなく、豊かな暮らしを謳歌しています。

「グラン=パルス」が宇宙で、「コクーン」が地球って感じかな?
パルスでも生きることはできるから厳密には違うけど、この世界の人間の心情的には似たようなものだと思うよ!
物語のメインは、コクーン内で起こる出来事だよ!
人間を管理する万能機械「ファルシ」

「ファルシ」とは、強大な魔力を操る超常の存在で、「コクーン」を創建した存在です。ファルシは人類の保護者であり、食料生産するファルシや天候管理するファルシなど、コクーン内には八百万ほどのファルシがいるとされています。
また、「グラン=パルス」にもファルシが存在しており、長年コクーン側とは仲が悪く、過去にファルシ同士の大きな衝突が起きています。
下界のファルシに接触した者やその地域に居合わせたコクーン市民は、「下界に触れた容疑者」として拘束され、下界へ強制移住させられてしまう。「パージ(追放)政策」と呼ばれる。

詳しくは別の記事で開設するけど、ファルシは神様たちによって作られた存在で、クリスタルの力で超常的な事象を起こせているんだ!
今作では最も重要な存在で、全ての争いの起源なんだよ!
ちなみに「パージ政策」にも残酷な裏があって、物語冒頭で判明するよ!
ファルシの奴隷「ルシ」
ファルシは人間に呪いをかけて、しもべに変える能力を有します。「ファルシの奴隷であり道具」それが「ルシ」です。
人間は「ルシ」にされたとき、使命を与えられます。使命を達成できないと「シ骸」と呼ばれる魔物に変異してしまい、仮に使命を達成できたとしてもクリスタルとなってしまいます。そのことから、ルシにされたら”死んだも同然”と考えられています。

定められた刻限までに使命を果たせなかった場合、ルシはシ骸と化す。
シ骸となった者の心は、無念や悲嘆に塗りつぶされ、それ以外のすべてが失われる。シ骸となった者を救う方法は存在しない。

伝説では、”使命を果たしたルシはクリスタルになって永遠を手に入れる”と述べられている。だが物言わぬクリスタルへの変化は、死にも等しい。
このためコクーンの一般的な人々は、「ルシにされる」ことは死と同義語だと考えている。

ファルシがなぜ人間をルシにするのか…
実はファルシは、もともと与えられた役割の中でしか行動できないからなんだ!
自身の代わりに動く駒として、人間を利用しているんだね。
物語のあらすじ
本作物語のあらすじをざっくり紹介します。FF13は6人のキャラクター視点から物語が進行します。
- ライトニング(主人公)
- スノウ・ヴィリアース
- サッズ・カッツロイ
- ホープ・エストハイム
- ヲルバ=ダイア・ヴァニラ
- ヲルバ=ユン・ファング

それぞれが異なる目的でコクーンやファルシとの争いに巻き込まれていくんだ!
その中で、ある出来事がきっかけで境遇が同じとなり、仲間たちと協力し合って世界を救おうとするんだよ!
ライトニング(主人公)

警備軍ボーダム治安連隊で軍曹をつとめていた元軍人。両親の死を契機に、幼年時代からの脱却を志して本名を封じ、「ライトニング」と名乗る。
ある日、妹のセラがファルシのルシにされ、ファルシの中に囚われていることに気づき、妹を助け出すために単身ファルシに向かう。妹の元にたどり着いた途端、セラはクリスタルになり、さらにライトニング自身もファルシにルシにされてしまう。
一時は自暴自棄になりコクーン聖府と争う覚悟をしたが、ファルシに操られるルシの宿命を拒み、人としての意志で運命を乗り越えることを誓う。
スノウ・ヴィリアース

若者たちの反聖府組織「ノラ」のリーダーを率いていた青年。家族のない天涯孤独の身の上で、聖府の施設で育った。
婚約者であるセラからルシにされたことを告げられ、ファルシの元へ助けに向かうが、セラはクリスタルにされ、自身もルシにされてしまう。
セラが最後に残した願い「コクーンを守って」に従いコクーンを守ることが使命だと信じて行動する。いつの日かセラがクリスタルからよみがえることを信じ、迷わず前進する。
サッズ・カッツロイ

民間飛空艇の操縦士。3年ほど前に妻と死別して以来、ひとり息子のドッジを男でひとつで育ててきた。ある日、不幸な偶然によりドッジがルシとされ、コクーン聖府に保護される。ルシから方法を追い求めてファルシの元に向かうが、道中でライトニングたちの戦いに巻き込まれ、自身がルシにされてしまう。
ドッジが救われる未来に希望を持ち、その日まで生き延びることを目標にしている。
ホープ・エストハイム

母親のノラとともに「パージ(追放)政策」に巻き込まれ、過酷な運命に翻弄される少年。
聖府との争いの中で母親が亡くなってしまい、その責任はスノウにあると考え彼を追いかけるが、ファルシとの戦いに居合わせてしまい自身もルシにされてしまう。
その後もスノウへの復讐を目指していたが、あるきっかけで希望を見出し、ルシの運命を乗り越える新たな道を模索する。
ヲルバ=ダイア・ヴァニラ

グラン・パルスのヲルバ郷で生まれたルシ。その名は、「ヲルバ郷ダイア氏族のヴァニラ」を意味する。
彼女とファングは数百年前コクーンを滅ぼす使命を与えられコクーンを攻めたが、失敗に終わりクリスタルとなって長年の間眠っていた。本編の数日前にコクーン内で目覚め、グラン・パルスに帰るために「パージ政策」に潜入する。
セラをルシにしてしまったのは自身のせいだと責任を感じ、もうコクーンを傷つけまいと決意する。
ヲルバ=ユン・ファング

グラン・パルスのヲルバ郷で生まれたルシ。その名は、「ヲルバ郷ユン氏族のヴァニラ」を意味する。
数百年前、彼女とヴァニラはコクーンを滅ぼす使命を与えられた。彼女はラグナロクに変身してコクーンを滅ぼしかけたが、使命完遂前にふたりともクリスタルになった。
長年の眠りから目覚めた彼女は、当時の気を苦を失っている。
ゲームシステム
FFシリーズおなじみのATバトルシステム

バトル中はノンストップで時間が進みます。
キャラクターは、時間と共にたまっていく下部青バーのATBゲージを消費して行動します。
そのほか、本作の大きな特徴として
- MPゲージが存在しない。(テクニックの使用上限がない)
- 戦闘終了後、HP・状態異常が全回復
- 操作キャラが戦闘不能になるとゲームオーバー(仲間が元気でもダメ)
- チェーンボーナス(画面右上の%)を稼ぐと、率分のダメージボーナスが加算される
などです。

遭遇した敵からは逃げることはできないけど、「リスタート」してバトル直前の状態に戻ることは可能だよ!
ストーリー進行中には、その時点では勝てないような強敵もいたりするから、一度戦ってみて無理そうなら直前に巻き戻して回避しよう!
戦闘のカギを握る「オプティマ編成」

キャラクターは6種類のロール(役割)を使い分けて戦います。ロールを変えると使えるアビリティが変化し、行動パターンも切り替わります。
ロールの組み合わせにより、攻撃型・防御型・回復型など、状況に合わせて戦い方をタイムリーに切り替えることが可能です。

ロール(役割)は戦い方や使用するアビリティだけじゃなくて、味方全体のステータスにも変化が起こるんだ!
下の表に簡単にまとめているから、ぜひ参考にしてみてね!
ロール(役割)別特徴一覧
ロール | 得意 キャラ | アビリティ | ステータス変化 |
---|---|---|---|
アタッカー | ライトニング スノウ サッズ ファング | ・最も攻撃力が高いロール ・物理攻撃、魔法攻撃共に威力が高い ・チェーンボーナスを稼ぐブラスターと相性が良い | ・物理攻撃アップ ・魔法攻撃アップ ・味方も少しアップ |
ブラスター | ライトニング スノウ サッズ ホープ ヴァニラ | ・火、氷、雷、水などの属性攻撃が特色 ・弱点属性ならチェーンボーナスの上昇率アップ ・チェーン持続時間延長できるアタッカーと相性が良い | ・チェーンボーナスがアップ ・味方も少しアップ |
ヒーラー | ライトニング ホープ ヴァニラ | ・HP、状態異常、戦闘不能回復を操るロール ・複数の異常を治す時は、最新の異常から回復 ・攻撃効率が落ち、バトルが長引く可能性もある | ・回復アビリティ強化 ・回復アイテム強化 ・味方も少しアップ |
ディフェンダー | スノウ ファング | ・敵の攻撃を引受け、仲間を守るロール ・自分を攻撃した敵に反撃するアビリティを操る ・敵が多い、攻撃力が高い敵相手に頼りになる | ・物理、魔法耐性アップ ・味方も少しアップ |
エンハンサー | サッズ ホープ | ・味方の能力を強化するアビリティを操るロール ・味方の攻撃に属性を付与するアビリティをもある ・強敵時は、序盤にエンハンサーで強化がおすすめ | ・強化アビリティ持続延長 ・味方も持続延長 |
ジャマー | ヴァニラ ファング | ・敵の能力を弱めるアビリティを操るロール ・弱体、妨害、状態異常を引き起こせる ・成功するとチェーンボーナスがアップ | ・アビリティ成功率アップ ・味方も少しアップ |
レベルアップ要素「クリスタリウム」

本作では経験値によるレベルアップはありません。
その代わり、戦闘終了時に獲得できるクリスタルポイント(CP)を消費することでキャラクターを成長させることができます。CPはバトルに勝利することによって獲得できます。何回かバトルしてCPがたまったら、クリスタリウムでキャラクターを成長させましょう。

戦ってるだけだと強くならないから、忘れずに強化しよう!
あえて強化しないで、戦闘がきつくなったタイミングで強化するってやり方でもいいと思うよ!
ここがおすすめ!
臨場感のあるグラフィック


FF13の発売日は2009年。10年以上前のゲームですが3Dグラフィックの美しさはいまだに評価が高いです。当時はPS3がリリースされて間もなくの発売でしたが、近年のゲームと比較しても引けを取らない高グラフィック精度です。

最近のファイナルファンタジーといえば、やっぱり美しいキャラデザインだよね!
ライトニングはFFシリーズでも屈指の人気女性主人公だから、ぜひプレイヤーの目線で物語を体験してほしい!
やり込み要素「石碑ミッション」

物語を進めていくと、グラン・パルスの大地を自由に探索できるようになります。
そのタイミングで、「石碑ミッション」と呼ばれるサイドミッションを受けられるようになります。指定された場所に出現する敵を倒すと、報酬として様々なアイテムが手に入ります。

グラン・パルスの各地に、かつてルシだった「冥碑」が存在します。
冥碑に触れることで、指定された敵を探し出して倒すミッションに挑戦できます。

受けられるミッションは60個以上!ストーリーの進行に合わせて受けられるミッションが増えていくよ!
中には、ラスボスより強い敵もいるから、十分な準備が必要だね!
戦い方で劇的に変化する戦闘
ゲームを進めていくと、とても強い敵と戦う場面も出てきます。(特に石碑ミッション)
一見、絶望的なまでに勝ち目のない戦いのように見えても、バトルメンバーやオプティマ編成を見直すことで勝てる場合も多くあります。
一度、二度であきらめずトライ&エラーでめげずに挑みましょう。勝利した時の喜びが醍醐味です。



キャラクターそれぞれが固有の召喚獣を呼んで戦うこともできるよ。
過去のFFシリーズと比べると、若干ゲーム難易度は高めだけど、その分やりごたえも倍増してるから、本格派のゲーマーには特におすすめ!
まとめ
今回は、ファイナルファンタジーⅩⅢについて紹介しました。
- 本作の世界観。「グラン・パルス」の大地と天に浮かぶ「コクーン」
- 神に造られた「ファルシ」、ファルシの奴隷「ルシ」
- ルシの運命に抗う6人のメインキャラクター
- 従来の進化版「ATバトルシステム」
- 「オプティマ編成」、6つのロール別特徴
- 「クリスタルポイント(CP)」による成長要素
- 高グラフィックで完成度の高いゲーム
- 潤沢なやり込み要素「石碑ミッション」
- ロール編成や召喚獣など豊富な戦闘要素
FF13は続編としてあと2作品がリリースされています。
すべて遊んで、物語の行く末を見届けましょう!
以上、クロスウォーカーでした。
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